映像制作の分野では、特殊造形や特殊メイクといった手法が取り入れられることも多いものです。
特殊造形というのは、ヒーローのスーツや怪物の着ぐるみなどを制作する仕事のこと。
また、メイクアイテムを用いて人間を怪物や宇宙人などに変身させる特殊メイクアーティストという仕事もあります。
特殊造形や特殊メイクには、非現実な空想世界の存在を造形して表現する楽しさがあります。
この記事では、特殊造形アーティストの仕事内容について紹介します。
特殊造形アーティストの仕事
特殊造形というのは、恐竜や宇宙人、着ぐるみや戦隊ヒーローのスーツといった実際には存在しないものを生み出すこと。
特殊スーツやマスクの形状を設計したあと、細部のディテールまでこだわりながら製作を進めていきます。
映画や特撮の作品には、特殊造形で作られたものを主役として物語が進行するものもあります。
主役になる特殊造形が安っぽい出来であっては、作品自体の評価も下がってしまうもの。
そのため特殊造形には、見る人がよりリアルな印象を受けるような高いクオリティが求められます。
特殊造形の製作方法とは?
最近は、特殊造形製作のために繊維強化プラスチック(FRP)を使うことが増えてきました。
樹脂やガラス繊維などを使って作られている繊維強化プラスチックは柔軟で軽く、加工しやすいのが魅力。
戦隊ヒーローのマスクやボディの多くは、繊維強化プラスチックで作られています。
特殊造形ではほかに、天然ゴムやシリコンゴム、ウレタンや合皮といったさまざまな素材が使われます。
また最近では、3DCGを使ってデザインをしたあとに3Dプリンターを使って出力するという特殊造形の手法も増えています。
特殊メイクアーティストの仕事
映像や舞台の世界では、特殊造形に加えて特殊メイクが活用されることも多いものです。
特殊メイクのスキルがあれば、若い男性を老婆にしたり、日本人を外国人の顔立ちにしたり、人間をホラーな怪物にしたりと思いのまま。
また、映画やドラマの撮影や舞台演出のために、顔に傷やアザ、入れ墨の模様など作るのも特殊メイクのひとつです。
特殊メイクをするときには専用のメイクアイテムを使うだけでなく、シリコンやゴムでパーツを作って顔に貼り付けたり、全く別人に変身できるようなマスクをかぶせたりします。
特殊メイクアーティストは、一般のメイクとは全く違うスキルが必要とされる専門性の高い仕事なのです。
実際には存在し得ない生物を作り上げられるのが、特殊造形や特殊メイクの魅力。特殊造形や特殊メイクを手がけるアーティストは、エンターテイメント業界でも高い人気を誇る職業です。
特殊造形や特殊メイクのスキルを身につけたいと考えているのなら、造形分野に強い専門学校で学ぶのがおすすめです。
専門性の高いスクールで技術を身につけ、特殊造形分野での活躍を目指しましょう。
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