テレビや映画などの映像業界には、たくさんの職業が関わっています。
その中で今回注目していくのが、「特機(とっき)」と呼ばれている職業です。
特機とは特殊機械を略した呼び方で、映画やテレビ、CMなどあらゆる媒体の撮影で活躍しています。
映像の撮影に欠かせない存在といえる、特機の仕事内容や道のりについてチェックしてみましょう。
特機の仕事内容とは?
特機は、映画やテレビ、CMなどの撮影において撮影用の特殊機械を操作するのが主な仕事内容です。
たとえば、映画やテレビドラマなどで高い位置から俯瞰しているような映像が流れることがありますが、あれは大型クレーンで撮影をすることで実現しています。
この大型クレーンを操作しているのが、特機と呼ばれる人たちです。
大型クレーンだけでなく、小型クレーンやリモートヘッドカメラ、カメラドリーなどを扱うのも特機の仕事です。
また、映画やテレビドラマなどを観ていると、役者が走り出すシーンがよく出てきますが、あのような場面でスピード感やダイナミックさが感じられるのは特機の努力によるもの。
カメラがスムーズに移動できるようにレールを敷き、その上に乗っている大きなカメラを力いっぱいに押して役者の動きに合わせた映像を撮影しているのです。
他にもまだまだ特機の仕事内容をチェック!
撮影用の特殊なカメラ機材などを主に扱うのが特機の仕事ですが、他にもまだまだたくさんの役割があります。
映画やテレビドラマのワンシーンで、必ず出てくるといっても過言ではない大雨のシーン。
あの大雨は実際の雨で撮影をしているのではなく、水を積んだタンク車にホースをつないで雨を再現しているのですが、この作業を行っているのも特機です。
他にも、大きな扇風機で風を吹かせたり、フォッグマシンで霧を出したりという仕事もあるため、映像の演出にも大きく関わっているといえます。
アーティストのミュージックビデオやCMなどで、足元などに煙が漂っているシーンを見たことがあると思いますが、あのような煙も特機が担当しています。
特機の仕事に就くためには、どうすればいい?
特機の仕事に就くためには、映像の撮影に使用する特殊機器を扱うための知識と技術が必要になります。
専門的な知識が必要になるので、高校を卒業したあとは専門学校へ進学するのがおすすめです。
専門学校では、実際の現場で使用する機材を使った授業が受けられるので、学生のうちからプロの仕事を肌で感じることができます。
独学では体験することができない貴重な経験を積むことができるのです。
専門学校を卒業したあとは、映画製作会社や製造制作会社、テレビ局などに就職をして撮影クルーとして働くのが一般的です。
専門学校で学んだことがすぐに活かせるので、即戦力として活躍できます。
一般的なカメラマンに比べると縁の下の力持ちという印象ですが、特機という仕事に就く人がいるからこそ、ダイナミックかつスリリングな映像が楽しめるということがわかりました。
これからの映像業界を支えるためにも、ぜひ特機の仕事に注目してみてはいかがでしょうか。
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