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俳優は与えられた役を演じるのが仕事であり、「歌えないから歌う役はできない」というのでは通用しません。
近年は劇中やCMなどで歌を披露する役も少なくなく、歌える点を評価されてのドラマやCMへの起用も増えてきています。
今回は俳優が歌えることのメリットについてご紹介します。
歌える俳優は活躍の場が広がる
俳優を目指すなら、歌ができたほうが有利になってきています。
以前から、ミュージシャン役の俳優が劇中で歌を披露したり、役名でCDデビューしたりすることはありましたが、逆に言えばミュージシャン役以外で俳優が歌やダンスを披露することはなく、「俳優」と「ミュージシャン」の間にははっきりとした線引きがありました。
しかし近年は俳優が歌やダンスを披露する演出も増えてきています。
歌も芝居も上手で引っ張りだことなっている俳優の代表格といえば、菅田将暉さんでしょう。
菅田さんはCMでも歌声を披露していますが、映画の中でも実在のミュージシャンを替え歌なしで演じました。
ほかにも、松たか子さんは抜群の歌唱力を活かし、現在はミュージカルやミュージカル映画の吹き替えでも活躍中。
のんさんや桐谷健太さんは演じた役柄で音楽番組にも登場するなど、以前に比べ歌と芝居の境界線はあいまいになってきています。
逆に言えば、歌ができる俳優はそれだけ活躍の場が広がると言えるのです。
歌える俳優は声の使い方が上手
俳優が歌を練習しておくと、声がよく通るようになり、聞き取りやすくなるというメリットもあります。よく通る声は芝居をしていく上では欠かせない要素の一つです。
歌を練習することで、芝居で求められる「お腹から声を出す」ことを体得できるほか、肺活量や体幹・背筋など体の機能もアップするので、より通る声を出すことができるようになります。
さらに声量を自分でコントロールできるようになるので、セリフに感情を乗せるのが上手になるため、見ている人の心により刺さる演技が可能になるのです。
音楽を学ぶことでリズム感がよくなり、芝居のテンポをつかむのにも役立ちます。
俳優を目指すなら歌もあわせて学べる場所を探そう
芝居をする上で「仕事の幅が広がる」「声の使い方が上手になる」など、歌えることは俳優としてやっていく上で有利になることがわかりました。
新人のうちは自分で仕事を選ぶことは難しく、俳優として売れるためには与えられた役にはなんでも挑戦する覚悟が必要です。
そして現在は芝居と歌の垣根は低くなり、俳優に歌唱力を求める仕事も増えてきています。
自分に付加価値をつけるためにも俳優を目指すなら、歌もあわせて勉強しておくといいですね。
俳優を目指すなら専門学校や劇団の養成所に入ることからスタートしますが、進路を選ぶ際には芝居と歌の両方を教えてくれる場所を選ぶのがおすすめです。
現在の俳優には歌唱力が求められることが多くなっているため、歌が披露できると活躍の場がぐんと広まります。
また、歌のトレーニングを通してよく通る声、聞き取りやすい発声方法や声量のコントロールなど、芝居をする上で必要不可欠な声の使い方についても身に着けることが可能です。
「歌える」という付加価値をつけるためにも、俳優を目指しているのなら、芝居だけではなく歌のレッスンも取り入れている専門学校や養成所を選びましょう。
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