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映画の「プロダクション」とは?撮影を行う4つの部門を徹底解説

映画の「プロダクション」とは?撮影を行う4つの部門を徹底解説
映画の撮影が「クランク・イン」し、数週間~数カ月後に「クランク・アップ」するまでの、現場で撮影を行う期間を「プロダクション」といいます。
カメラの前に役者が立ち、監督が指示を出している現場の雰囲気はまさに「映画制作」のイメージそのもの。
この「プロダクション」期間こそ、数ある映画の工程の顔といえるかもしれません。
ここでは、そんな「プロダクション」期間を支える4つの部門を通して、映画の撮影現場についてご紹介しましょう。

1.演出部

映画の「プロダクション」とは?撮影を行う4つの部門を徹底解説
監督を中心に各部門に指示を与え、撮影を進めていくのが「演出部」です。
映画の現場では多くの人が動いているため、監督が一人で全てのスタッフに指示を与えることはできません。
そこで、監督の指示を各所に伝えて実際に現場を動かすのが「助監督」というポジションです。 多くの場合映画の現場には3~4人の助監督がいて、それぞれ美術の管理やエキストラの指導、カチンコ打ちや時には食事の手配まで、様々な仕事を行っています。
助監督として経験を積んだスタッフが監督としてデビューする事も多い映画の世界。
演出部は現場の進行役でもあり、未来の監督たちの修行の場とも言えるでしょう。

2.撮影部

映画の「プロダクション」とは?撮影を行う4つの部門を徹底解説
文字通り実際にカメラを使って「撮影」するのが撮影部です。
最近はテクノロジーの発達により映画のカメラも小型化してきましたが、それでもスマホや写真用のカメラとは違い、プロ仕様の機材を一人で全て操作するのは大変です。
そこで撮影部もやはり3~4人で構成される場合が多く、カメラマンを中心に助手達がピントの調整や照明部との連携、機材の準備等を分担して行っています。 ちなみにハリウッドでは、「撮影監督」が「画面作りの監督」として照明や色彩まで全てを管理し、カメラ操作等はオペレーターに任せる「撮影監督システム」が一般的で、近年は日本にも浸透してきました。
映像制作の国際化に伴い、現場の形も今後さらに変化を続けていく事でしょう。

3.照明部

映画の「プロダクション」とは?撮影を行う4つの部門を徹底解説
映画はよく、「光と影の芸術」と言われます。 映画にとって、光をどう表現するかはとても重要なのです。
照明部はそんな映画にとっての「核」ともいえる光を扱う部門であり、映画の「質」を左右する非常に大事なパートです。 照明部のリーダーである「照明技師」はシーンの内容に合わせて、役者の顔に当たる部屋の光、窓から差し込んでくる太陽光、静かな月の光など、様々な「光」を作り出します。
映画の空気を作りだすこの作業こそ、ある意味では現場で最もセンスが要求される工程です。
それだけに照明技師を支えるアシスタントにも、多い時にはほかの部門の倍以上の人数がかけられます。 一見地味な照明部ですが、実は映画を「芸術」に昇華するプロフェッショナルなクリエイター集団と言えるでしょう。

4.録音部

映画の「プロダクション」とは?撮影を行う4つの部門を徹底解説
映像が撮れても、そこに音がなくては映画になりません。
それもただ録音された音ではなく、たとえどんな環境であっても出来るだけ明瞭で聞きやすい音が必要です。
「録音技師」はそんな難しい要求に応えるスペシャリストであり、撮影現場の音の管理者です。 たとえ車の行き交う都会の真ん中でも、録音技師は役者の大事なセリフや息遣いを観客に伝えなければなりません。
そのためにはマイクやレコーダーの他、数々の機材について熟知し、使いこなせるスキルが必要になります。
一人で全ての作業を担当する場合も多い録音技師は、撮影現場の縁の下の力持ちと言えるでしょう。 華やかな映画の撮影現場は、以上のような数々のプロの仕事によって形作られています。
このうち一部門でも欠けてしまえば撮影を完了させることはできないでしょう。
テクノロジーの進歩により映画の現場も大きく変革を遂げていますが、それを扱うスタッフ達の能力と熱意もさらに大事になってくるのです。

専門学校で学べること・入学するメリット

こうした映画の現場で働きたいという方には、ぜひ専門学校でプロの現場を体験することをオススメします。
実際の制作工程を経験することは、映画の道に進む上で一番の近道です。
興味を持たれた方はぜひ専門学校でスキルを身につけ、映画の世界で活躍するスペシャリストを目指してみてはいかがでしょうか。
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