テレビ業界で活躍する職業の1つに、「ディレクター」が挙げられます。ディレクターは、番組制作において重要なポジションとして憧れを持つ方も多いですが、具体的にはどのような仕事をしているのでしょうか。 今回は、テレビ業界のディレクターについての概要や、この仕事に向いている人、ディレクターになるための道のりについてご紹介します。
テレビ業界のディレクターの仕事内容とは
テレビディレクターとは、番組制作における現場の責任者です。テレビ番組を作るためには、音声や映像、照明、美術などさまざまな分野のスタッフが動きます。 ディレクターは、現場スタッフ全体のまとめ役として撮影がスムーズにいくように指示をするポジションなのです。 また、必要に応じてタレントや俳優に対して演技指導をすることもあります。 さらに、番組の企画から撮影、編集作業など1つの番組が完成するまでの全てのプロセスに関わるため、ディレクターの仕事内容の幅は非常に広いのも特徴です。
テレビ業界のディレクターには、どんな人が向いているの?
番組制作は、多くの人の協力がなければ成り立ちません。テレビディレクターは日々たくさんの人と関わりながら仕事をする必要があるため、高いコミュニケーション能力が求められます。 また、スタッフへ的確な指示を出すことや、現場のモチベーションを保つことのできるリーダーシップも必須です。 そして何よりも、「面白い番組を作りたい」という熱意があり、時代の流れを敏感にキャッチして常に新しいアイデアを生み出せる人が向いているといえます。 他にも、映像に関する知識が豊富なことや、高度な編集技術を持っていることも大きな強みとなります。
テレビ業界のディレクターになるための道のり
テレビディレクターになるための第一段階は、放送局や番組制作会社に就職することです。 そこでアシスタントディレクターとして数年間の下積みを経験し、番組制作の基本を学びます。一般的には、5年程度のアシスタント時代を経験した後、晴れてディレクターに昇格するケースが多いです。 テレビ局への入社には大卒の資格が必要な場合が大半ですが、番組制作会社の中には短大・専門学校の卒業生を受け入れるところも多く存在します。 その場合、学歴よりも人間性や映像に関わる知識、スキルがあるかどうかが重視されることも少なくありません。 専門学校に進学し、テレビ業界に関する知識や映像技術を身に付けたりすれば、憧れのテレビ業界への道のりがぐんと近くなります。 専門学校の授業では、実際にテレビ業界で使用されている収録・映像編集機材を使ったり、テレビ収録の流れを勉強したりと就職後すぐに役立つ専門的なスキルを学ぶことができます。 プロの世界でも通じる人材を育てる授業を行っているので、就職後は即戦力として活躍することができるのです。憧れのテレビディレクターまで最短距離を走りたいという方は、ぜひ専門学校への進学をお考えください。
テレビディレクターは、仕事量が多く責任が大きい仕事ですが、その分やりがいや達成感なども大きく、仲間と協力して理想の番組を作ることができた際の喜びは、他ではなかなか味わえないものです。 仕事を通じて、大きなやりがいを感じたいと考えている方は、テレビディレクターの仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?