こんな機会、滅多にありません。すごいもの、美しいもの、世界トップの技術、見るだけでもとても価値がありますよね。
『いいもの』を貪欲に求めることは、とても大切なことです。
でも、もっともっと大切なのは、世界のトッププロがどんな物の考え方をしているのか、何を大切にしているのかをその人の仕事への向き合い方を全神経を研ぎ澄まして見て、感じて、そしてそれを自分の糧にすることなんです。
技術やスキルを一度みただけで身につけるのは困難ですが、
一流の技術やスキルを身につけるための考え方や努力の仕方、仕事への向き合い方、生き方を知り、真似すること、実践することは、気づいた瞬間から可能なことなんです(継続するのは大変ですが)。
だから専攻や専門分野の違いなんて、問題にならないくらい些細なこと。
FCでは、こうしたプロフェッショナルが来校して特別講義をしてくださることが多いのですが、専門外の内容であっても、学生たちはその講義を通じ、必ず何かを見つけようとしてくれます。
受け身ではない、自ら求めて学ぶことは本当に大きな成長につながります。
やらされる勉強は苦痛が大きいですものね(遠い目)
そう言えば濱野さんのメイクを見て、ティム バートン監督の『猿の惑星』公開前に
『あそこまでフルフェイスで猿のメイクをしていたら役者が誰だかわからないし、誰が出演しても同じなのでは?』
という質問をした記者がいたのを思い出しました。
そのとき主演のティム ロスは
『それが誰なのか、見れば必ず分かる』
と自信満々で答えていました。
当時の私は半信半疑でした。自分の好きなティム ロスでさえも判別できない、だって猿だもん、と思ってました。
でも今回、『本物』を見て確信しました。
ティム、確かにあなたが言った通りでした。
メイクしてても中身が誰だかすぐにわかりました。
これなら役者が役者として映像に存在できるのですね。
プロフェッショナルの仕事は、他のプロフェッショナルを邪魔しないだけでなく
さらに引き立てる相乗効果を生むこともできるのですね。
↓可愛さが増している濱野さん(猿として)。