Interview
俳優として活躍する木村さんに、学生時代の思い出、役者としての仕事への取り組み方について語っていただきました。
俳優
木村 和磨 さん
Kimura Kazuma
2022年卒業
2000年、東京都八丈島出身。
東宝芸能所属。新体操を生かした伸びやかな表現力を持つ。
ミュージカル「Shuffle!〜まぜこぜ図書館『若草三銃士物語』〜」、舞台「魔法使いの約束」など、さらに活躍が期待される。
幼少期はヒーローやアクション映画に憧れている普通の男の子で、ヒーローの登場シーンや映画のスタントを真似て、よく貯水タンクや駐輪場の上から飛び降りては怒られていました。その頃からアクション俳優、スタントマンみたいな将来を思い描いていました。
仕事として本格的に意識したのは中学2年の時で、『仮面ライダー鎧武』主演の佐野岳さんが多彩なアクションを披露しているのを観て、「こういう事がやりたい!」と思い、俳優になろうと決意しました。
アクションだけじゃなく、「俳優」の勉強ができる場所を探した時にこの学校を見つけました。
そこからオープンキャンパスに参加して、講師の実績に強く惹かれました。現役で数多くの作品に出演や演出をしている講師の先生から学べるのが良いなと思ったのが一番の理由です。
元々はアクション・スタント俳優専攻で入学したので、アクションの授業だけ受けるのかと思ってましたが、芝居、歌、ダンスなど多彩なカリキュラムがあり、卒業後の選択肢を広げてもらえたと思います。
また、同世代の同じ世界を目指す人と関わる中で色々な刺激をもらって大きく成長できました。
在学中は、普段教えていただいている講師の先生方が出演している舞台を観に行く機会もあり、プロの実力を肌身で感じることもありました。
舞台制作実習で同期全員で作品を作り上げていくのがとても印象的です。自分の殻を破る瞬間や、同期の殻が破れる瞬間などを目の前で経験できたのは貴重な事だと思います。
また、制作科の学生が作ってくれた舞台セットや音響、照明の中でお芝居できたのは本当に贅沢な経験でした。
その他には歌唱の授業も思い出深いです。入学前はとても音痴で歌も嫌いだったんですが、3年間、歌唱の授業を受けたお陰で、楽譜もある程度読めるようになり自分で音とりをするようにもなりました。学生生活の中で歌の練習時間が一番多いかも知れないです。
校外の授業では1年生の時に骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」メインキャスト達也役とアンサンブルで出演しました。
校外プロジェクトでは「461個のおべんとう」や「逃亡者」、紅白歌合戦のYOASOBI「群青」に学園グループの学生ダンサーとして参加しました。
2年次の舞台制作実習の演出家であった千葉有卯助さん、卒業生で演技講師の西山聖了さん、演技講師の米倉リエナさん。このお三方のお陰でお芝居に対する熱意が変わりました。
卒業後すぐに怪我の手術をして、半年近く運動ができなかったので、いくつかオーディションを見送りました。チャンスすらもらえない状況はとても苦しかったです。本当に怪我と健康には気をつけてください。
これから出演作を増やしていくので期待していて下さい!
2年生の時に、学外の作品に出演予定だったのですが、公演中止になったものがあります。
直前まで作り上げたものが一瞬にして無かったことになってしまうので、普段の生活からより気を遣って生活していました。
オーディションでは映像審査がほとんどで、カメラアングルや光の当たり方、自分がどう写っているか勉強しながら取り組んでいます。
直接会場へ行く審査では体調不良になったら参加できないので、普段の健康管理がとても大切だと思います。
関わる方々と観てくださる方々への礼儀が一番大切ですね。また、自然を美しいと感じる心やどんな物にでも興味を持って触れる事も大切だと思います。
まずはメインキャストを勝ち取ること。そしていつかメインキャストとして舞台上でアクロバットをしたいです!
いつか来るチャンスを逃さないように、怪我無く健康に、毎日を精一杯生きていきましょう!